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心と体に優しい薬膳料理

中国では四千年も昔から、食べることで病気を予防する医食同源の考えが伝えられてきました。
「薬膳」は、古代からの知恵を食事に生かした伝統栄養食です。

日頃から、旬の食材を栄養価を損ねないように調理し食卓に並べる事を心がけ、体に良いからといって一つの物をたくさん食べたりせず、多品目の物を腹八分目食べることが大切です。

心と体に優しい薬膳料理

祥華の薬膳料理

祥華の薬膳料理は、薬膳の考えを取り入れつつ、旬の薬草、山菜、有機無農薬の食材を使用し、季節に応じて美味しく食べやすく創作したオリジナル薬膳料理です。

自分の体に耳を傾け、体に優しい薬膳料理をお楽しみください。


薬膳料理 旬薬御膳 薬草の天婦羅
薬膳料理 旬薬御膳 コンニャクと白木耳のお造り
薬膳料理 旬薬御膳 山菜うどん




薬膳料理とは

薬膳料理とは、単に中華料理に漢方薬を加えた料理ではなく、一味一味、素材の持つ薬効を調和させ、病気になりにくい身体をつくり、食べることで病気を予防する医食同源の料理です。


薬膳料理と「陰陽説」

薬膳料理とは
薬膳料理の基には「陰陽五行説」の考えがあります。

春夏は「陽」、秋冬が「陰」に分けます。
春夏の「陽」の時には身体を冷やす陰性の食材を食べ、秋冬の「陰」の時期には身体を温める陽性の食材を食べることで、病気になりにくくなります。

どの食べ物が「陰」で、どの食べ物が「陽」なのか、難しそうですが、そんなことはありません。陽性の夏に摂るとよい陰性の食べ物とは、太陽に向かってぐんぐん伸びている旬の食材で、身体を冷やす食べ物です。

例えば、胡瓜(キュウリ)やスイカ、トマトなどが該当します。
暑いからといって、水やビールを飲むのではなく、野菜や果物からの水分を摂るように心がけると良いでしょう。


薬膳料理と「五行説」

「五行」とは、自然界にあるものを「木」「火」「土」「金」「水」の五種類に分類したものです。
この分類には食材や季節、味覚、身体の働きなどを特徴や性質に応じて、様々なものがあります。

五行や五味、五臓、五つの季節はそれぞれ対応しています。
季節に応じて弱りかける五臟の働きを陰陽の食べ物と味付け、そして組み合わせにより補助することで、病気になりにくくなります。


– 五味 –
「酸っぱい」、「苦い」、「甘い」、「辛い」、「塩辛い」の5つの味覚からなる「五味」

五味にはそれぞれ異なる作用があるとされています。
– 五臓 –
「肝」、「心」、「脾」、「肺」、「腎」の5つの「五臓」

薬膳では、人間の体内の働きを五臓に分類します。
– 季節 –
「春」、「夏」、「梅雨」、「秋」、「冬」の5つの「季節」

日本では季節は「春夏秋冬」の四つに分けることが一般的ですが、薬膳の世界では、木が芽吹く春、 日が照りつけ成長する夏、土に種をまく梅雨、収穫を迎える秋、春に向け身体を潤す冬というように季節も五種類に分けられます。

例えば梅雨の季節ですと、五行は「土」、五味は「甘い」、五臓は「脾臟」になります。
高温多湿になる梅雨の時期は、すい臓や胃腸の機能が低下し、消化不良や夏バテを起こしやすくなるので、甘味の物をしっかり摂り、塩味を添える事が大切です。

スイカに塩、赤飯にごま塩、ぜんざいの隠し味に塩や塩こぶを添えるのが良いでしょう。
また、身体を冷やす豆腐やナスそれに生姜や葱の辛味を添えて食べると良いでしょう。

このように、5つの味をバランスよく食べることが大切です。


調和の取れた食事を

一汁三菜 調和の摂れた食事を心掛ける
昔から日本では、一汁三菜といわれています。味噌汁の塩味、主菜の焼き魚には、大根おろしの辛味、酢の物の酸味、おひたし、そしてお茶の苦みを取ることにより調和されています。

学校給食では、栄養士さんに30品目摂りなさいと言われます。それは、カップラーメンやお菓子やジュースなどが増えたことで、このバランスが壊れてしまったためです。

ご家庭でも、昔からの郷土料理や伝統料理で、病気にならない様に、気をつけていつまでも元気にいられるよう食生活に気をつけましょう。